「思い出」

  • 2008.08.29 Friday
  • 19:06



辛かったあの頃の思い出がたまに脳裏をかすむ

私は若かった

私は余りにも純粋で前方しか見れない幼稚な人間だった

しかしそれが何だというのだ

図太く利口な大人達は私の桃色の薄皮を引っ掻いた

何の覆いもなく神経が集まっている薄皮を引っ掻いた

私はそれが何ゆえ気持ちの悪い情なのかさえ知らなかった

毒の上に鮮やかに塗られた宝石の惨めな輝きに

幼い私は引き寄せられて全てを知りたいと望んだ

探究心は我が身を絶望へと導いた

愛と悪とは背中合わせになっており

しかし周りの人々は見事に真ん中という縁をつま先で歩いていた

すぐ隣にある愛の領地に足を踏み入れることはなかった

いつの間にか幼い私が悪の子であると評価されるようになった

それでも私は愛を憎むことはなかった

愛という言葉をも憎むことはなかった

悪の標識となっている愛の看板さえも愛した

そして深い同情の念と共に肩を抱き合い涙をこぼした



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■名前 ふかさかみなみ
■職業 アーティスト(画家)
■家族 夫と娘
■住んでるところ 大阪
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